臨床指標とは
平成29年度 老年病研究所附属病院 病院指標
年齢階級別退院患者数
ファイルをダウンロード年齢区分 | 0〜 | 10〜 | 20〜 | 30〜 | 40〜 | 50〜 | 60〜 | 70〜 | 80〜 | 90〜 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 1 | 34 | 23 | 39 | 76 | 128 | 304 | 620 | 799 | 297 |
- 【定義】
- 平成29年4月~平成30年3月に退院された患者様の年齢階級別患者数です。
DPC算定病棟に入院された患者様を対象とし、DPC対象病棟から他病棟へ転棟した患者様も含みます。
年齢は入院した時点での年齢で集計しています。 - 【解説】
- 当院を受診している患者様は80歳代が一番多く、全体の約3割を占めています。
また、65歳以上の患者様の割合が全体の約8割を占め、地域社会の高齢化を反映しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
内科
ファイルをダウンロードDPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院 日数(自院) |
平均在院 日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 26 | 26.42 | 20.83 | 7.69 | 85.85 |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし | 17 | 16.53 | 12.34 | 5.88 | 82.41 |
0400801499×002 | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROP スコア2 | 8 | 13.50 | 15.12 | 0.00 | 88.13 |
循環器科
ファイルをダウンロードDPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院 日数(自院) |
平均在院 日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 24 | 30.33 | 17.71 | 12.50 | 86.75 |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 19 | 168.32 | 20.83 | 10.53 | 88.05 |
180010x0xxx0xx | 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし | 5 | 11.40 | 19.01 | 0.00 | 90.80 |
神経内科
ファイルをダウンロードDPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院 日数(自院) |
平均在院 日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 62 | 29.10 | 20.83 | 17.74 | 83.77 |
010060×2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 49 | 32.55 | 16.38 | 4.08 | 74.06 |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし | 28 | 23.89 | 12.34 | 14.29 | 83.29 |
脳神経外科
ファイルをダウンロードDPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院 日数(自院) |
平均在院 日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
010050xx02x00x | 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2なし 副傷病なし | 60 | 4.73 | 11.75 | 1.67 | 78.97 |
010060×2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 31 | 32.97 | 16.38 | 3.23 | 77.55 |
010070xx02x0xx | 脳血管障害 経皮的頸動脈ステント留置術 手術・処置等2なし | 28 | 7.75 | 10.05 | 0.00 | 76.21 |
整形外科
ファイルをダウンロードDPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院 日数(自院) |
平均在院 日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし | 127 | 32.84 | 19.94 | 8.66 | 81.35 |
160800xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 114 | 49.37 | 27.09 | 7.02 | 83.77 |
070350xx99xxxx | 椎間板変性、ヘルニア 手術なし | 50 | 12.96 | 8.83 | 2.00 | 56.26 |
眼科
ファイルをダウンロードDPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院 日数(自院) |
平均在院 日数(全国) |
転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
020230xx97x0xx | 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし | 93 | 2.00 | 3.29 | 0.00 | 72.14 |
020220xx97xxx0 | 緑内障 手術あり片眼 | 82 | 5.20 | 8.51 | 0.00 | 69.48 |
020320xx97xxxx | 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり | 15 | 2.00 | 3.32 | 0.00 | 34.53 |
- 【定義】
- 平成29年4月~平成30年3月に退院された患者様を対象にDPCコードの上位3例を掲載しています。
在院日数は当院に入院した日から退院した日までの日数です。(DPC対象病棟以外の病棟も含む)
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
ファイルをダウンロード初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) | 版数 | |||||
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Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 |
大腸癌 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | ||
乳癌 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
肺癌 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | ||
肝癌 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
- 【定義】
- 平成29年4月~平成30年3月に退院された患者様が対象で、延患者数を集計しています。
同じ患者様が複数回入院された場合もそれぞれ計上しています。
初発とは、当院でがんの診断、初回治療を実施した場合を指します。
再発とは、当院または他院で初回治療が完了した後に、当院で患者様を診察した場合や、再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。
初発として計上されたものは再発には計上していません。
初発の病期分類はUICC TNM分類第7版に基づいたものです。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
ファイルをダウンロード重症度 | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 |
---|---|---|---|
軽症 | 2 | 25.00 | 52.00 |
中等症 | 24 | 14.83 | 84.46 |
重症 | 11 | 20.18 | 87.91 |
超重症 | 7 | 49.00 | 88.57 |
不明 | 0 | 0.00 | 0.00 |
- 【定義】
- 平成29年4月~平成30年3月に退院された患者様が対象です。
成人とは15歳以上を指し、市中肺炎とは普段の生活の中で罹患した肺炎を指します。
DPCの医療資源を最も投入した傷病名が肺炎・急性気管支炎(DPCコード 040080)の中でICD-10コードがJ13~J18であるものが対象です。
重症度は市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システム(A-DROPシステム)により分類しています。
下記のうち1項目該当すれば重症度1、2項目該当すれば重症度2という方法で分類しています。
在院日数は当院に入院した日から退院した日までの日数です。(DPC対象病棟以外の病棟も含む) - 〈A-DROPシステム〉
-
- 1.男性70歳以上、女性75歳以上
- 2.BUN 21mg/mL 以上または脱水あり
- 3.酸素飽和度90%以下
- 4.意識障害
- 5.収縮期血圧90mmHg以下
- 軽 症 : 上記5ついずれも満たさない
- 中等症 : 上記1つまたは2つを有する
- 重 症 : 上記3つを有する
- 超重症 : 上記4つまたは5つ、またはショック
- 不 明 : 1~5の項目のうちで1つでも不明であったもの
- 【解説】
- 症例数では中等症の割合が最も多く、全体の約5割を占めています。
軽症から重症にかけて重症になるほど平均在院日数が長くなり、平均年齢も高くなりますが、重症度だけではなく患者要因にも影響があると思われます。
脳梗塞のICD10別患者数等
ファイルをダウンロードICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
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I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 256 | 44.53 | 78.80 | 8.78 |
その他 | 40 | 50.93 | 76.18 | 0.68 |
- 【定義】
- 平成29年4月~平成30年3月に退院された患者様が対象です。
DPCの最も医療資源を投入した傷病名が脳梗塞(DPC 010060)で、ICD-10の上3桁で集計しています。
在院日数は当院に入院した日から退院した日までの日数です。(DPC対象病棟以外の病棟も含む)
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
内科
ファイルをダウンロードKコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | 6 | 39.67 | 44.17 | 16.67 | 84.00 |
K0461 | 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) | 1 | 9.00 | 30.00 | 0.00 | 92.00 |
K0811 | 人工骨頭挿入術(肩,股) | 1 | 17.00 | 41.00 | 0.00 | 87.00 |
循環器科
ファイルをダウンロードKコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | 2 | 335.00 | 1047.00 | 50.00 | 79.50 |
神経内科
ファイルをダウンロードKコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | 22 | 31.95 | 23.82 | 18.18 | 78.23 |
K386 | 気管切開術 | 1 | 7.00 | 18.00 | 0.00 | 69.00 |
脳神経外科
ファイルをダウンロードKコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 63 | 0.52 | 8.95 | 1.59 | 79.63 |
K609-2 | 経皮的頸動脈ステント留置術 | 38 | 3.50 | 15.29 | 5.26 | 76.03 |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) | 22 | 0.95 | 12.86 | 0.00 | 67.45 |
整形外科
ファイルをダウンロードKコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) | 85 | 5.31 | 47.52 | 9.41 | 83.47 |
K0811 | 人工骨頭挿入術(肩,股) | 46 | 5.98 | 46.54 | 4.35 | 82.85 |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) | 19 | 4.74 | 32.89 | 0.00 | 50.11 |
眼科
ファイルをダウンロードKコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 |
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K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) | 110 | 0.00 | 1.06 | 0.00 | 78.35 |
K2191 | 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) | 64 | 0.00 | 1.00 | 0.00 | 72.73 |
K2682 | 緑内障手術(流出路再建術) | 53 | 0.00 | 3.17 | 0.00 | 72.15 |
- 【定義】
- 平成29年4月~平成30年3月に退院された患者様が対象です。
手術方式の点数コード(Kコード)によって集計しています。(輸血関連は除外)
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
ファイルをダウンロードDPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
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130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | 1 | 0.04 |
異なる | 6 | 0.26 | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 5 | 0.22 |
異なる | 8 | 0.34 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | 0 | 0.00 |
異なる | 1 | 0.04 | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 2 | 0.09 |
異なる | 0 | 0.00 |
- 【定義】
- 平成29年4月~平成30年3月に退院された患者様が対象です。
- 【解説】
- この指標は、医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして、播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌症、手術・処置の合併症について、入院契機病名(入院のきっかけとなった傷病)の同一性の有無を区別して対象患者数と発生率を示したものです。
「手術・処置等の合併症」の内訳は次のとおりです。
【ICD10】 T813 【傷病名】 手術創の離開,他に分類されないもの
【入院契機】 同一 【症例数】 2 【発生率】 0.09
更新履歴
- 2024/10/03令和6年度版に差し替え
用語として、臨床指標 Clinical Indicator : CI、または診療の質指標 Quality Indicator : QI と呼ばれます。病院全体の指標や診療領域別で指標を設定し、数値を把握し、改善していくことは、情報の活用につながり、健全な病院運営上で必要となるものです。