理学療法士(PT) 41名
作業療法士(OT) 37名
言語聴覚士(ST) 12名
当院リハビリテーション部は上記のように多数の専門職から構成されます。急性期、回復期、訪問リハビリなど、患者さんのリハビリ段階に合わせた最適な治療を行うとともに、最新機器や専門的知識・技術を用いて、病気やけがで障害を負った患者様の自宅復帰のサポートをしています。
また外来リハビリに対応可能な数少ない病院でもあります。
理学療法(PT)部門の特色
安全懸架式リハビリテーションリフトの活用
歩行練習にリフトを導入することで、体重を免荷して腰や膝への負担を軽減して練習ができます。また、セラピストの介助によって歩かせられていた従来の歩行練習とは異なり、患者さんが自分で歩く体験を重ねることで動作のコツを主体的に学習できます。
転倒しない安心感が患者様のモチベーションを上げ、質の高い課題にも取り組めるため、より効果的な練習が可能です。
装具ノートの活用
装具の活用において、装具の情報を誰もがいつでも確認できる装具ノートを導入しています。
装具の作成・修理記録だけでなく、破損しやすい部位や破損時の連絡先なども記載されており、装具の修理や再作成を円滑に行うことを補助するツールです。装具を作成した患者さん専用の装具ノートを作成し、退院後のアフターフォローにも取り組んでいます。
作業療法(OT)部門の特色
自動車運転再開に向けた取り組み
当院では、リハビリ用のドライビングシミュレーター(HONDA社製)を使用し、模擬的な運転動作、運転に必要となる注意・反応・視野への練習等を行っています。退院後の外来フォローや、教習所と連携しての実車評価も行っています。自動車運転再開に向けた支援をしています。
言語聴覚療法(ST)部門の特色
嚥下障害への取り組み
嚥下機能の評価・リハビリでは医師と連携し、必要に応じて、VF(嚥下造影)やVE(嚥下内視鏡)検査による詳細な検査も実施しています。また、電気刺激療法など新たな治療方法も導入し、日々のリハビリに応用しています。
言語・高次脳機能障害への取り組み
代表的な言語機能の障害としては、「呂律が回らない、声が出づらい」という症状が現れる「構音障害」や、「言葉が出づらい、言われたことが理解できない」といった症状が見られる「失語症」が挙げられ、高次脳機能障害では注意障害や記憶障害が挙げられます。
いずれの障害もコミュニケーションや、日常生活、仕事などに大きな影響を及ぼすのですが、見た目ではわかりづらく、理解されにくいという特徴のため、「話が通じない人、仕事ができない人」といった誤解を受けることも多い障害です。
リハビリでは機能の回復を図るだけではなく、どのようにしたらより良いコミュニケーションを行えるか、豊かな日常生活を送れるのか、ご本人やご家族とともに考えながら、その方の状態に合わせてご本人だけではなく、ご家族の支援も行っています。
言語障害や嚥下障害の支援・啓発活動
前橋地域リハビリテーション広域支援センターの活動として、誤嚥性肺炎の予防・食事支援のポイントを紹介する動画の作成をしています。群馬県の委託事業として群馬県言語聴覚士会が実施している「失語症者向け意思疎通支援者養成研修会」への協力も行っています。
動画は下記リンクからご覧ください。